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こんにちは(^^♪
Tatsuです♪
今回は、一般的に認知されている「疲労の原因物質-乳酸」について解説していきます♪
長らく、乳酸は疲労の原因物質だと考えられてきました。激しい運動後に筋肉が疲労するのは、乳酸が蓄積するからだ、と。
しかし、近年の研究では、乳酸は疲労の原因物質ではない どころか、むしろエネルギー源として利用され、疲労回復を助ける 可能性があることがわかってきました。
従来の説:乳酸=疲労物質
- 1929年、ノーベル生理学・医学賞受賞者のアーチボルド・ヒルらが提唱。
- 激しい運動で酸素供給が不足すると、筋肉はエネルギー源として糖を分解し、その過程で乳酸が生成されます。
- 乳酸が蓄積すると、筋肉のpHが低下し、酸性化することで、筋肉の収縮が阻害され、疲労や筋肉痛が起こると考えられていました。
最新知見:乳酸は疲労の原因ではない
- 乳酸はエネルギー源: 筋肉や心臓、脳など、様々な臓器でエネルギー源として利用されます。
- 乳酸シャトル: 筋肉で生成された乳酸は、血液によって肝臓に運ばれ、グルコース(ブドウ糖)に変換されて再び筋肉で利用されます(乳酸シャトル)。
- 疲労の原因は別: 最近の研究では、疲労の原因は、筋細胞外のカリウムイオン濃度の上昇や、活性酸素の増加、筋小胞体からのカルシウムイオンの漏出などが考えられています。
- むしろ疲労回復を助ける: 乳酸は、筋肉の疲労回復を促進する効果や、運動能力を高める効果がある可能性も示唆されています。
乳酸に関する新たな役割
- 脳のエネルギー源: 乳酸は血液脳関門を通過し、脳のエネルギー源としても利用されます。
- 神経細胞の保護: 乳酸には、神経細胞を保護する効果や、神経の成長を促進する効果がある可能性も示唆されています。
- 免疫機能の調節: 乳酸は、免疫細胞の活性化や炎症反応の調節に関与している可能性も示唆されています。
まとめ
乳酸は、かつては疲労の原因物質と考えられていましたが、最新の研究により、その役割は大きく見直されています。
乳酸は、単なる疲労物質ではなく、エネルギー源として、あるいは様々な生理機能の調節因子として、重要な役割を担っていることが明らかになってきました。
今後は、乳酸を有効活用した疲労回復法や運動パフォーマンス向上法の開発などが期待されます。
では、疲労の原因は何なのでしょうか?詳しくはこちらの記事(疲労とは何か?脳科学的に解説)に記載しておりますので、ご参考になればと思います(^ ^)
最後までお読み下さり有難うございました♪
皆さまの心のエクアニミティー(平静さ)と身体のレジリエンス(復元力)が高まることを願っております1
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