ウッティタ・パールシュヴァ・ウルドヴァ・ハスターサナ は、サンスクリット語で「伸ばした側面の上向きの手のポーズ」という意味で、ウッティタ・パールシュヴァコナーサナ(手を挙げた側屈のポーズ)とウッティタ・ウルドヴァ・ハスターサナ(上へと伸びた手のポーズ)を組み合わせたようなポーズです。
このアーサナは、体側を伸ばすと同時に、両手を頭上に伸ばすことで、全身のストレッチ効果を高めます。
手を挙げた側屈のポーズ、サンスクリット語で「ウッティタ・パールシュヴァ・ウルドヴァ・ハスターサナ (Utthita Pārśva Urdhva Hastāsana)」について詳しく説明します。
1. サンスクリット語の語源
このアサナ名は、5つのサンスクリット語の単語から構成されています。
- ウッティタ (Utthita): 伸ばした
- パールシュヴァ (Pārśva): 側面
- ウルドヴァ (Urdhva): 上向きの
- ハスタ (Hasta): 手
- アーサナ (Āsana): ポーズ
それぞれの単語を組み合わせることで、「伸ばした側面の上向きの手のポーズ」という意味になります。このアサナは、体側を伸ばし、上方に手を伸ばすことで、全身のエネルギーの流れを活性化させる効果があります。
ウッティタ・パールシュヴァコナーサナ(体側を伸ばすポーズ)とウッティタ・ウルドヴァ・ハスターサナ(手を上に挙げたポーズ)を組み合わせたようなヨガアーサナです。
2. やり方
- ターダーサナ(山のポーズ)で立ちます。
- 両足を肩幅の1.5倍程度に開き、両腕を肩の高さに横に伸ばします。。
- 息を吸いながら、上体を右側に倒し、右手を足首、すね、または床に置きます。
- 左手を天井に向かって伸ばし、視線は左手の指先に向けます。
- 体側を意識して伸ばし、数呼吸キープします。
- 息を吸いながら上体を起こし、両手を肩の高さに戻します。
- 反対側も同様に行います。
3. コツ
- 下半身を安定させる: 両足でしっかりと地面を踏みしめ、股関節から体を側屈させるように意識します。
- 体側を伸ばす: 脇腹から体側全体を伸ばすように意識し、お腹を締めると安定感が増します。
- 呼吸を深める: ポーズをキープしている間も、深い呼吸を続けることで、体全体の緊張を解きほぐします。
- 視線を一点に集中する: 上に向けた手の指先を見つめることで、首の後ろも伸び、集中力が高まります。
- 無理のない範囲で行う: 体が硬い場合は、無理に手を床につけようとせず、ブロックやボルスターを使うなどして調整しましょう。
4. 注意点
- 高血圧、低血圧、めまいがある人は注意: 体調に合わせて無理のない範囲で行いましょう。
- 首や肩に痛みがある場合: 無理に首を反らさないようにし、視線は正面に向けるか、軽く上に向ける程度にしましょう。
- 腰痛がある場合: 腰に負担がかからないよう、お腹を引き締め、背筋を伸ばすことを意識しましょう。
5. 効果
- 体幹強化: 体幹の筋肉を強化し、姿勢の安定に役立ちます。
- 柔軟性向上: 体側、肩周り、股関節の柔軟性を高めます。
- バランス感覚向上: バランス感覚を高め、体全体の協調性を養います。
- 血行促進: 全身の血行を促進し、代謝をアップさせます。
- 内臓機能向上: 内臓を刺激することで、消化器系の働きを活発にします。
- ストレス軽減: 心身をリラックスさせ、ストレスを軽減します。
6. 効く整形外科疾患&効果
- 腰痛: 体幹強化による腰痛予防・改善
- 肩こり: 肩甲骨周りの筋肉のストレッチ効果による肩こり改善
- 股関節の痛み: 股関節周りの柔軟性向上による痛みの緩和
- 猫背: 腹斜筋の機能改善による姿勢改善-反り腰 / 猫背の改善
7. 関節の動き
- 脊柱: 側屈、回旋(カップリングモーション)
- 肩関節: 外転、外旋
- 股関節: 片足は外転、片足は内転
- 膝関節: 中間位
8. 機能解剖学(収縮/伸張)
- 収縮する筋肉:
- 外腹斜筋(お腹が縮む側)
- 内腹斜筋(お腹が縮む側)
- 腰方形筋(お腹が縮む側)
- 中殿筋(お腹が縮む側の足)
- 小殿筋(お腹が縮む側の足)
- 大腿筋膜張筋(お腹が縮む側の足)
- 三角筋(お腹が縮む側の足)
- 上腕三頭筋(上腕)
- 伸張する筋肉:
- 広背筋(お腹が伸ばされる側)
- 外腹斜筋(お腹が伸ばされる側)
- 内腹斜筋(お腹が伸ばされる側)
- 腰方形筋(お腹が伸ばされる側)
- 上腕三頭筋(両側)(肩関節伸展によって)
9. その他
ヨガの指導者から正しいアライメントを学ぶことで、より効果的にポーズを行うことができます。
手を挙げた側屈のポーズ(ウッティタ・パールシュヴァ・ウルドヴァ・ハスターサナ)は、対側を伸ばすポーズ(ウッティタ・パールシュヴァコナーサナ)と手を上に挙げたポーズ(ウッティタ・ウルドヴァ・ハスターサナ)の両方の効果を期待できるポーズです。全身を大きく伸ばすことで、心身のリフレッシュにも繋がります。
姿勢改善効果も大きいので、ぜひ練習に取り入れてみて下さい。
このポーズは、体の柔軟性や筋力に合わせて、無理なく行うことが大切です。
ポーズ中に痛みや不快感を感じたら、すぐに中止しましょう。
最後までお読み下さり有難うございました♪
皆さまの心のエクアニミティー(平静さ)と身体のレジリエンス(復元力)が高まることを願っております!
浦和│北浦和のヨガ&ロルフィングスタジオ‐浦和姿勢改善Lab-エクリエンス‐Tatsu
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