背中の張り、重さ、痛み、凝り
「背中が張って重い」
「なんだかいつも背中が痛くて凝っている気がする」…。
多くの方が抱えるこれらの背中の不調。
日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
これらの不快な症状は、様々な要因によって引き起こされます。
この記事では、背中の張り、重さ、痛み、凝りの原因や考えられる疾患、そして多くの場合に関係している不良姿勢や硬くなっている筋肉、さらにそれらを改善するための方法について詳しく解説します。
なぜ背中はつらい症状が出やすいのか?
私たちの背骨は、重たい頭や内臓を支え、直立姿勢を保つために常に働いています。
特に背中の筋肉は、立っている時も座っている時も重力に対して働き続けなければなりません。このため、背中の筋肉は疲労が蓄積しやすく、張りや凝り、痛みといった症状が出やすい部位なのです。
完全に脱力できるのは、寝ている間だけと言っても過言ではありません。
あなたの背中の悩みはどのタイプ?
原因を探るヒント
背中の張り、重さ、痛み、凝りの原因は多岐にわたります。主なものを以下に挙げます。
- 筋肉の疲労と緊張:
デスクワークや長時間の立ち仕事など、長時間同じ姿勢を続けたり、過度な運動や労働によって筋肉が疲労し、緊張することでこれらの症状が現れます。血行が悪くなることも、筋肉の酸素不足や老廃物の蓄積を招き、症状を悪化させます。
- 不良姿勢:
猫背や前かがみの姿勢、片側に偏った姿勢など、日常的な不良姿勢は背骨の自然なS字カーブを崩し、特定の筋肉に過剰な負担をかけます。これが慢性的な張りや凝り、痛みの大きな原因となります。
- 骨格の歪み:
骨盤や背骨の歪みも、背中の筋肉に負担をかけ、不調を引き起こすことがあります。
- 精神的ストレス:
ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、交感神経が優位になることで筋肉の緊張を高めることがあります。これにより、背中の張りや痛みに繋がることがあります。
- 運動不足:
運動不足により筋力が低下すると、正しい姿勢を維持することが難しくなり、結果的に背中の筋肉に負担がかかります。また、血行不良も招きやすくなります。
- 睡眠不足:
睡眠中に身体は疲労を回復させますが、睡眠不足が続くと筋肉の緊張が緩和されず、背中の不調に繋がることがあります。
もしかして、あの病気?
鑑別が必要な疾患
背中の症状の多くは筋肉や骨格の問題によるものですが、中には内臓の病気が原因となっている可能性もあります。特に、安静にしていても痛みが強かったり、背中の痛み以外に発熱や吐き気、血尿などの症状を伴う場合は注意が必要です。
以下のような疾患が鑑別として考えられます。
- 消化器系の疾患: 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石症、膵炎、膵臓がんなど。(みぞおちや腹部の痛みを伴うことが多い)
- 泌尿器系の疾患: 腎盂腎炎、腎結石、尿管結石、膀胱炎、膀胱がんなど。(高熱や血尿、排尿時の痛みを伴うことが多い)
- 循環器系の疾患: 狭心症、心筋梗塞、腹部大動脈瘤、腹部大動脈解離など。(胸の痛みや圧迫感、息苦しさなどを伴うことが多い)
- 脊椎の疾患: 圧迫骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など。(手足のしびれや筋力低下を伴うこともある)
- その他の疾患: 風邪、高血圧、貧血、更年期障害、うつ病、眼精疲労なども背中の不調と関連することがあります。
これらの疾患が疑われる場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが重要です。
不良姿勢と
硬くなっている筋肉の関係
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などによる不良姿勢は、背中の特定の筋肉に継続的な負荷をかけ、硬くしてしまいます。特に以下のような筋肉が硬くなりやすい傾向があります。
- 僧帽筋(特に中部・下部): 首から肩、背中にかけて広がる大きな筋肉で、肩甲骨から背骨に付着する筋です。猫背の姿勢で背中が丸くなると、この筋肉が伸ばされたままになりストレス負荷がかかり続け、硬くなります。
- 脊柱起立筋: 背骨に沿って走行する筋肉群で、姿勢を維持するために重要な役割を担っています。不良姿勢により一部に負担が集中したり、逆に使われずに弱くなることで硬さや痛みに繋がります。
- 広背筋: 背中の下部に広がる大きな筋肉です。巻き肩や猫背、そして反り腰にまで関与する筋肉で、脊柱起立筋や菱形筋の当たりに痛みを出す原因筋となるケースが多いです。
- 菱形筋: 肩甲骨と背骨の間にある筋肉で、肩甲骨を寄せる働きがあります。猫背で肩甲骨が外側に開いた状態が続くと、常に引き伸ばされた状態になり、凝りや痛みの原因となります。
- インナーマッスル(特に多裂筋): 背骨の安定性を保つための深層部の筋肉です。横隔膜、腹横筋、骨盤底筋群、多裂筋で構成され、腹圧を高め、体幹を安定させる作用があります。不良姿勢や運動不足により機能が低下すると、多裂筋の代わりに脊柱起立筋が代償し、背中が張るようになります。
これらの筋肉が硬くなると、血行不良を招き、さらに症状が悪化するという悪循環に陥りやすくなります。
つらい背中の不調を改善するために
背中の張り、重さ、痛み、凝りを改善するためには、原因にアプローチすることが重要です。医療機関での治療が必要な場合を除き、日常生活でのケアや習慣の見直しが効果的です。
1. 姿勢の改善
- 正しい座り方を意識する: デスクワークの際は、深く腰掛け、足の裏を床につけ、背筋を伸ばしましょう。お腹を軽く引き締め、骨盤を立てるイメージです。パソコンのモニターは目の高さに調整し、顎を引きましょう。
- 長時間同じ姿勢を避ける: 1時間に一度は立ち上がって軽く身体を動かしたり、簡単なストレッチを行いましょう。
- 立つ時の姿勢: 壁に背中をつけて立ち、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとが壁につくように意識してみましょう。
2. 適度な運動とストレッチ
●ウォーキング:
全身の血行を促進し、体幹の筋肉をバランスよく使うことができます。
●背中のストレッチ:
硬くなった筋肉をほぐし、柔軟性を高めます。
背中の痛みや凝り感、張り感も肩甲骨内側の痛み/凝りと同様に、猫背の原因筋にアプローチすることで症状が緩和されるケースが多いです。
画像を参考に、30秒~1分ほど、気持ちの良いストレッチングを行ってみてください。
背中のセルフストレッチ:
背中をしっかり丸める事がポイントです
背中と肩甲骨内側のセルフストレッチ:
膝を掴んだまま、背中を強く後側方に丸めるのがポイントです
胸を開くセルフストレッチ:
猫背をなおす脇のセルフストレッチ:
手で反対側の足を掴み、脇を地面に近づけるように
体を横方向に大きく倒すのがポイントです
もも裏のセルフストレッチ:
もも裏の筋膜と背中の筋膜は連結している為、
有効な場合があります
片足を反対側の膝の下に置いて前屈します
背骨を捻るセルフストレッチ:
背骨を丸める方法と背骨を立てる方法、
どちらもおすすめです
●体幹トレーニング: 腹筋や背筋をバランスよく鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。プランクなどが効果的です。
3. 十分な睡眠と休息
- 質の高い睡眠を確保し、身体と心の疲労を回復させましょう。
- 日中に適度に休息を取り、心身のリラックスを心がけましょう。
- 整体もリラクゼーションに繋がります。
4. ストレスマネジメント
- 趣味やリラクゼーション、軽い運動などでストレスを解消する習慣を持ちましょう。
6. 寝具の見直し
- 自分に合った硬さのマットレスや枕を選ぶことも、背中の負担を軽減するために重要です。
当店で背中の不調が改善できる理由
これまで背中の張りや重さ、痛み、凝りの原因や改善策について述べてきましたが、「セルフケアだけではなかなか改善しない」「専門家に見てもらいたい」と感じている方もいらっしゃるかと思います。
当店では、お客様一人ひとりの背中の不調に対して、根本原因にアプローチし、改善へと導くためのサポートを提供しています。
当店で背中の不調が改善できる主な理由は以下の通りです。
1,専門家による的確な状態把握と評価:
当店の【専門家・国家資格を持つ施術者】が、お客様の姿勢、身体の歪み、筋肉の硬さや弱さなどを詳細に評価します。
日常生活での習慣やお仕事の内容、既往歴なども丁寧にお伺いすることで、お客様の背中の不調の根本的な原因を特定します。
自己判断では気づきにくい問題点も明らかにすることができます。
2,お客様に合わせたオーダーメイドのアプローチ:
一般的なストレッチやトレーニングだけでは、効果が出にくい場合もあります。
当店では、初回での詳細な評価に基づき、お客様お一人おひとりの身体の状態や原因に合わせたオーダーメイドの施術プラン・トレーニングメニューを作成します。
【背骨や骨盤の矯正、最新の特殊な筋膜リリース、ストレッチ指導】などを組み合わせることで、硬くなった筋肉に効果的にアプローチし、身体のバランスを整え、痛みの軽減を目指します。
3,不良姿勢の改善と正しい身体の使い方指導:
背中の不調の多くは不良姿勢と関連しています。
当店では、お客様の姿勢の癖を改善するための施術や、日常生活で正しい姿勢を維持するための具体的なアドバイスを行います。
また、身体への負担を減らすための立ち方、座り方、物の持ち方など、正しい身体の使い方についても丁寧に指導いたします。これにより、症状の再発予防にも繋がります。
4,硬くなった筋肉への効果的なアプローチ:
セルフケアでは難しい深層部の筋肉の硬さや、複数の筋肉の連携の悪さに対しても、【筋膜リリースやグラストンテクニック®、キネシオテーピング】などを用いて効果的にアプローチします。
これにより、血行が促進され、筋肉の柔軟性が向上し、張りや凝り、痛みの緩和が期待できます。
5,継続的なサポートとセルフケアのアドバイス:
施術を受けていただくだけでなく、ご自宅でできる簡単なストレッチやエクササイズなど、お客様ご自身で身体をケアするための方法についてもアドバイスいたします。
次回の来店までに意識していただきたい点などもお伝えし、お客様の改善の道のりを継続的にサポートいたします。
背中の不調を諦めずに、ぜひ一度当店にご相談ください。
お客様が快適な日常生活を送れるよう、精一杯サポートさせていただきます。
まとめ
背中の張り、重さ、痛み、凝りは、多くの場合、筋肉の疲労や不良姿勢、生活習慣などが複雑に関係して起こります。
しかし、中には内臓の病気が隠れている可能性もあるため、症状が続く場合や強い痛みを伴う場合は医療機関を受診することが大切です。
日頃から正しい姿勢を意識し、適度な運動やストレッチで身体をケアすること、そして十分な休息とストレスケアを行うことが、背中の不調を改善し、快適な毎日を送るための鍵となります。
そんでもなかなか改善しない方は、是非体験セッションで背中の痛みの原因を見つけていきましょう。
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